軽貨物のスポット配送とは?スポット配送の特徴やメリットを解説
軽貨物での配送方法は、数種類あります。
その中の一つが「スポット配送」です。
スポット配送がどのような配送方法なのかをご紹介し、その特徴やメリットについて解説します。
目次
軽貨物での配送の種類
軽貨物運送には、大きく分けると4つの配送方法があります。
ルート配送
あらかじめ決められた配達先を回る配送方法です。
コンビニやスーパーなどへ毎日や毎週、毎月など決められた周期で決まったルートを運行し配送を担います。
宅配配送
個人宅や事業所などへ、個別に配送する方法です。
通信販売で購入された荷物の配送を担います。
チャーター配送
軽貨物車両を一台貸し切って荷物を配送する方法です。
あらかじめ指定された日時に荷主の希望により配送するものです。
契約した時間内は、荷主の要望に対応します。
引っ越し作業などが、代表例となるでしょう。
スポット配送
荷主が指定した時間に、定められた場所に荷物を配送する方法です。
突発的、単発で発生することが多くなります。
スポット配送の特徴
軽貨物配送の中でも、スポット配送は他の配送と違う特徴がいくつかあります。
具体的な特徴について解説します。
継続しない仕事
ルート配送は、継続案件として決められた周期で仕事が発生します。
また、宅配配送も継続的に依頼される仕事ですよね。
ですが、スポット配送は単発案件として、継続性がない仕事になります。
例えば、今日中に送らなければならない荷物が発生したから配送を頼みたい、といった理由で依頼が舞い込むのがスポット配送です。
継続案件ではないため、同じような配送依頼が度々くることはあまりありません。
スポット配送依頼が集中してくる時期や、逆にスポット配送依頼がほとんど来ない時期がでる可能性があります。
エリアや距離が通常とは異なる
軽貨物配送の場合、普段は決められたエリア内での配送を担うのがほとんどでしょう。
また、距離も比較的近距離の配送がメインです。
スポット配送の場合には、荷主の希望により通常の配送エリア外や都道府県をまたぐような長距離配送を依頼されることがあります。
長距離配送は、それだけ一回の配送での拘束時間が長くなります。
エリア外や長距離の配送は、チャーター配送でも考えられます。
ですが、チャーター配送はあらかじめ日時を決めて依頼を受けることがほとんどです。
計画を立てて行動ができますが、スポット配送は事前に計画できない場合が多くなります。
届ける時間が細かく決まっている場合も
ルート配送も、ある程度届ける時間は決まっていますが、スポット配送はさらに細かく届ける時間や荷受けする時間が決まっている場合が多くなります。
例えば、〇時〇分に出発する飛行機に間に合うように荷物を届けて欲しい、といった依頼となる場合もあります。
交通事情などを詳しく把握し、配送に対応する必要があります。
報酬が高め
スポット配送は、通常配送とは異なり突発的に発生し、普段のスケジュールとは異なる動きとなります。
このような都合上、スポット配送の単価は他の配送単価に比べ高く設定されているのがほとんどです。
拘束時間が長くなればなるほど、報酬が高くなるのも特徴的です。
荷姿がさまざま
普段ルート配送や宅配配送がメインという場合には定まった荷姿の荷物を運ぶことがほとんどでしょう。
ですがスポット配送の場合荷姿がさまざまです。
チャーター便と同様、スポット便は貸し切りで荷物を運ぶことになるため、軽貨物車両に積載できる荷物であれば配送対象となります。
気を使う部分も
スポット配送は、荷主が多額の報酬を支払い配送依頼することになります。
普段の配送に比べても、荷主からの要求は高いものになるのが一般的です。
ドライバーは、その要求に誠実に応える必要がでてきます。
指定された日時を守り、配送しなければならないといったプレッシャーも感じます。
メリット
スポット配送は、ドライバーにとってメリットが多い配送方法です。
では、実際にどのようなメリットがあるのでしょうか。
効率的に高収入が得られる
一般的な配送に比べても、スポット配送は高報酬となる配送方法です。
そのため、継続的にスポット配送の依頼を受けられれば、ルート配送や宅配配送よりも効率的に高収入が得られます。
例えば、一日で4本のスポット便に対応した結果、一日で44,000円稼げたという軽貨物ドライバーもいます。
いろいろな場所に行ける
決められたルートはエリア外に行くことも多いスポット便は、いろいろな場所に行ける仕事になります。
指定された荷受け時間や配送時間に余裕があるようでしたら、少しぐらいご当地グルメを楽しめるかもしれませんね。
まとめ
スポット配送は、4種類の配送方法の中でも報酬が高い仕事です。
高頻度でスポット配送を受注できれば、効率的に収入が得られる可能性があります。
その一方、継続案件ではないため、スポット配送だけで安定的な収入を得るのは難しい一面があります。
通常配送とあわせ、スケジュールに余裕がある場合には、スポット配送の依頼を受けるようにすれば良いでしょう。